2013年5月16日木曜日

栃木観光〜その14 大谷資料館

栃木観光で興味があったもの。

それは、「大谷資料館」!!

って言っても知らない人が多いと思いますし、僕も栃木旅行でどこに行こうかと迷っていたときにガイドブックで発見して興味を惹かれました。

「大谷資料館」は栃木県の大谷町周辺で採れる「大谷石」の採掘後が巨大な地下資料館として残っているところです。

早速、ナビに「栃木県宇都宮市大谷町909 028-652-1232 大谷資料館」を入力して向かいます。

近づいてくると周囲の景色が変わってくるので、採石場の近くだとわかります。




岩に穴の空いた洞窟のようなものがあったりしてテンションが上がって来ます。




ナビの案内に従って進んでいたらへんなところにたどり着いてしまったため、引き返して看板を頼りに未舗装の道を進んでいきます。




駐車場がありましたが入り口がないため、もっと奥に近くの駐車場があるだろうと思い進むと巨大な削られた岩が出て来ました。




ちょっとした広場になっていてどうやら「大谷資料館」に到着したようです。




駐車場の横には洞窟のような入り口のところに自販機が並べられている「休憩コーナー」があります。




休憩コーナーでも探検気分が味わえるようになっているんですね!




岩はきれいに直線にくりぬかれています。

駐車場のすぐ前に大谷資料館の入り口があります。なんだか小さなただの資料館みたいでちょっと心配です。




しかし、入り口の横には水の溜まった洞窟への入り口があり、ワクワクしてきました。




なんと、マイナーだと思っていた大谷資料館に皇太子殿下と美智子妃殿下が行啓(皇太子、皇太子妃の外出のこと)で訪れていたようです。




期待度が上がって来ますね。

入り口で600円を払い中へ。

受付の横には地下空間の模型がありましたが、これだけだとうまく想像ができません。




まずは、受付の奥にある1階の資料館で勉強です。

ここで採掘されている大谷石は1000年以上の歴史があって6,7世紀の古墳に使用されていたのが最初だと言われています。平安時代には宇都宮城の築城にも使われたそうです。

機械が導入される昭和35年まではずっと手堀りで掘られていて、1日に4万回以上もつるはしを振るって重さ150kgの石を背負って運んだそうです。

大谷石の層が地中深くにある場合には地下深く掘り、大谷石の良質の層に出たところで、四方に垣根掘りという掘り方で掘り進み、ある程度掘れたら今度は下に掘り進めて行くそうです。




先ほど車を停めたところの壁はこのように山を削って掘り進めていって出来たそうです。




一番初期の頃はこのように水平に掘り進めていったそうです。




資料館には石を掘ったりきったりする道具が展示されています。




当時の職人さんたちが使っていたつるはしです。これで石を削っていたんですね。




資料室はいろんな物が展示されていて勉強になり、以外と楽しいです。




資料館のあとはついに地下空間へ行きます。




階段を下るとだんだんと空気が冷たくなってきます。




階段を下ると奥には大空間が広がっていました。




ここは、地下30m、高さ12mの岩の壁に囲まれた空間で、約2万㎡で野球場1個分の広さがあるそうです。




余計な展示が一切なく展示用に作られた感を極力感じさせない造りになっているような気がする、シンプルな展示です。ライトの色が幻想的です。


ところどころ天井から漏れてくる光がきれいです。




採石時に機械でついた跡が残っています。




シンプルで静かで良い場所です。




人があまりいなかったので三脚を立てて好きなだけ写真が撮れました。


日本じゃなく、どこか外国の古代の神殿に迷い込んでしまったような感じです。




写真が飾られていて、美術館のような雰囲気があります。




シンプルな展示が良い雰囲気を出しています。




何もないところですが、空間を楽しむというような感じです。




照明に照らされた石壁の模様がきれいです。




空間は奥の方まで続いていて、先が暗くなっているところはちょっと怖いです。




地下の温度は10℃をちょっと下回ります。




これは石切の道具でしょうか。




大きな石がおかれています。




一周ぐるっと回って来ました。




普通に見て回れば5分くらいで見れてしまうかもしれませんが、カメラが好きな方なら3脚を持って行けば20分くらい遊べます。

せっかくなら静かな大空間をのんびり味わうと楽しいと思います。




気がつかなかったのですが、地下に降りる入り口の横に毛布が貸し出しされていました。




いろんな撮影場所として使われているみたいです。

「映画」
・セーラー服と機関銃
・ウルトラマンティガ
・オトシモノ
・魍魎の匣
・LIAR GAME

「テレビドラマ」
・青春牡丹燈篭
・らせん
・アナザヘブン
・金田一少年の事件簿

「PV」
・長渕剛 ハングリー
・GLAY  SOUL LOVE
・工藤静香 BLUE ZONE
・DA PUMP  I wonder
・B'z MAY
・野猿 太陽の化石
・島谷ひとみ 赤い砂漠の伝説
・アンティック珈琲店 AROMA
・JUJU 明日がくるなら
・Do As Infinity 生まれゆくものたちえ




などの沢山の映画やドラマやPVの撮影に使われたそうです。

ちょっとYouTubeで探してみようかな。

大谷石は近代建築の3大巨匠と呼ばれるフランク・ロイド・ライトにも評価され、1922年に有名な帝国ホテル建設の際にも使用されたそうです。今では愛知県の犬山にある明治村に移築されています。

資料館の左手にはお店があって大谷石で出来たものを売ってます。




と、思っていたよりもすごくかなり楽しめました。

地下空間はシンプルで子供にはつまらないかも知れませんが、雰囲気は良いのでデートには良いかもしれません。